2011/08/26

僕の羅針盤

今日は体力を回復しつつ読書。
最近はiPod Touchから青空文庫で
過去の名作達に触れています。
僕の好きな作品もいくつかあって
ちょっと嬉しい感じ。
無料なので時間があればどうぞ。
http://www.aozora.gr.jp/

太宰治の「人間失格」とか
お勧めです。
自分はダメ人間だという自覚がある人は
ぜひ読んでみてください。
とても共感できるはずです。
僕はとても共感できました。

夢野久作の「ドグラ・マグラ」
なんかもお勧めです。
自分の頭はおかしいという
自覚がある人は
ぜひ読んでみてください。
とても面白く読めるはずです。
僕はとても面白く読めました。


本って不思議ですよね。
同じ本を何年か後に
もう一度読み返してみると
本の内容は変わっていないはずなのに
以前読んだときとは全く違う印象を
受けたりします。
そして、変わったのは
自分の方なのだと
気付かされるのです。

たぶん、そういう本を
名作って言うんだと思います。

人生の節目に読み返してみたい本。
僕にもそんな本が何冊かあります。

「人間失格」もそうだし
「若きウェルテルの悩み」なんかもそう。

この主人公達のように
「誰よりも真っ直ぐであるが故に
誰よりもいびつになってしまう」
そんなキャラクターに
とても愛着を感じるのです。

映画でいうと
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の
セルマとか。
アニメなら
「魔法少女まどかマギカ」の
美樹さやかとか。

人によっては彼らに
苛立ちを覚えるかもしれない。
ただのバカだと断じる人も
いるかもしれない。
もっと違う生き方があるのにと
言う人もいるかもしれない。

でも僕は思うのです。
彼らに選択肢などなかったのだと。
どうしようもなく
そんな生き方をするしかなかったのだと。

たとえその先に待つのが
バッドエンドだとわかっていても。
どんなに無様な姿を晒しても。
彼らは力一杯に生を駆け抜ける。

そんな彼らの生き様に
僕は胸を打たれるのです。

そんな彼らの生き様を見て僕は
今の自分がどういう人間なのか
あの頃嫌悪した存在になっていないか
自分に問いかけてみるのです。

僕にとって彼らはそんな
人生の羅針盤みたいな
存在なのです。


iPod Touchのフリック入力にも
だいぶ慣れてきて、長文も割と楽に
書けるようになりました。
わあい。