2011/10/02

ホーチミン観光(後編)

ホーチミン市内観光、後半。





戦争証跡博物館にやってきました。









外にはまた戦車等が展示されています。





一階部分ではありきたりな写真の展示のみ。なんかあんまりたいしたことないのかなと思ったら大間違いでした。二階からが本番です。





ちょっとここには載せられないような写真がたくさん展示されています。





対戦車地雷。





その他様々な武器弾薬。





それらが「こうやって使われていたんだよ」と言わんばかりに、写真と並べて展示してあるので、ものすごく生々しいです。

そして三階へ上がるとさらにすさまじいです。枯れ葉剤の影響で生まれた奇形児の写真。ホルマリン漬けの結合双生児。

つい数十年前に、今自分が立っている国で、さっき見た兵器が実際に使われ、人が大勢死に、そしてその傷跡が今も残っている。

道端で物乞いしてる人の中には、枯れ葉剤の影響と思われる体つきの人もいて、こういった写真の展示がものすごく生々しいのです。

きっと日本でこれらの写真を見たり、世界史を勉強しても、絶対に得られない感覚だと思います。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と誰かが言ってましたが、僕は今まで「人間は自分が痛い目を見ないと、本当の意味では何も学べない」と思ってました。

でも、こうやって過去の凄惨な事実を後世に伝えることで、少しでも悲劇の再来を防げるなら、こういったものは、とても価値あるものだと思います。


思えばベルリンの壁が崩壊したのは、僕が小学生の頃でした。「あの人達はなんであんなに喜んだり、泣いたりしてるんだろう」とテレビを見ながらぼんやり思っていたのを覚えています。あれがどれほど歴史的な瞬間だったのか、今になって理解し始めています。

あの頃の東西の対立構造ってのは、やっぱり僕には実感としてわからないけど、あの頃、世界で何が起こっていたのか、今回の旅で少しだけ理解できた気がします。





この写真がとても印象的でした。たぶん僕も同じような顔になってたはず。





なんだか頭の中でいろんな考えが巡って、わけがわからなくなりながらも、街を歩きます。自分の中で、価値観がものすごいスピードで変わっていくのを感じます。





そしてサイゴン大教会にやってきました。日曜なのでミサをしていました。聖歌を聞いているとなぜか自然と涙がこぼれました。





気を取り直して、すぐそばにある中央郵便局にやってきました。





中はこんな感じ。





観光スポットであると同時に、もちろん郵便局としても機能しています。





最初が中央郵便局、最後がサイゴン大教会。この辺はフランス建築って感じですね。





そしてドンコイ通りを進みます。この辺は高級ブランド店が多いです。

その通りを抜けて川沿いの公園に行こうと思ったら、めちゃくちゃ大きい道路があって、交通量も多く、信号もありません。

「どうしよ」と思ってたら「Follow me!」という声が聞こえてきたので、そちらを見ると、家族連れとシクロの運ちゃんが道路を渡ろうとしているところでした。

急いで駆け寄って、その団体と一緒に渡りました。助かったっす。ありがとー。





そして公園をブラブラ。





そろそろ日も暮れます。





晩ご飯はちょっと高めのところに入りました。





また海鮮鍋にしました。ビールと合わせて340000ドン(1257円)
トマトが独特の酸味を出しててなかなかの味でした。





夜になると街はまた独特の雰囲気を見せます。





ベトナムでの日常的な道路の横断風景。これはまだマシです。川沿いの大通りはマジ死ぬかと思った。

だいぶ慣れてきて、これくらいなら一人で渡れるようになりました。

明日は飛行機でダナンへ向かいます。