2012/02/02

ガラクタな日々

僕が子供の頃によく行っていた場所は、ガラクタで満ちていた。

打ち捨てられた車、不法投棄された家電、雑誌、その他用途不明のもの多数。

大人達にとってゴミの山でしかないそれらは、当時の僕にとって、キラキラと輝く宝の山だった。

それが僕の原風景。

何の価値もない、見捨てられたガラクタの中に見る、無限の可能性、まばゆいきらめき。ワクワクして走り出したくなるような、そんな気持ち。

それが僕の一番大切なもの。

それさえあれば、このつまらない世界を、面白おかしく生きていくことができる。

冷たく暗い、こんな世界を、駆け抜けていくことができる。

たぶん僕はこれからもグダグダでしょーもない毎日を送っていくんだろうと思う。

でもきっとそれでいい。

なぜなら、今の僕には、この、ガラクタのような日々こそが、キラキラと輝いて見えるのだから。